top of page
マスク

鼻の症状

花粉症

北海道の春の樹木花粉症の代表はシラカンバです。
シラカンバの花粉は根雪が解ける前には飛散しないことを過去15年に渡る我々の研究結果が示しています。つまり予防的治療は雪が残っているころから始めると効果が上がるのです。イネ科花粉で代表される夏の草には、カモガヤ、オオアワガエリ(チモシー)、スズメノテッポウなどがあります。

花粉の飛散する範囲は広くありませんが、生活空間に密着しているために、散歩や自転車で走ると症状が出るという方が多いようです。雑草の植生する範囲が少なくなってきたために患者数が減少しているようですが、旭川市内や周辺にはまだまだ雑草がたくさん見られます。秋には霜が下りる前まで、キク科のヨモギ、アキノキリンソウなどの秋の花粉症があります。

花粉が実際に飛び出したら、症状を抑さえる治療には来ていただきますが、患者さん自身ができることをいくつかお話します。

花粉

花粉症対策

ゴーグルとマスクをして外出する女性

対策1

花粉と遭遇しない

花粉飛散時期には違う場所に移動したり(転地)、外出を控えたりします。現実的には無理ですので、実際に外出するときは、眼鏡(素通し、サングラスなど)やマスク(花粉用マスクなど)を装用して、眼・鼻に入る花粉を出きるだけ避けることに努力します。

マスクは内側を少し濡らすと効果的です。雨の日には花粉も下に落ちますので、比較的吸うこともなく快適です。

かぜの強い日や木がたくさん生えている所(例えばゴルフ場など)への外出は控えた方がよろしいでしょう。

対策2

家の中に花粉を入れない

帰宅後に外で着ていた衣類は脱いで、シャワーを浴び、頭、顔、眼、身体を清潔にしましょう。家の中でも症状がひどいときは、掃除をきちんとして、シャワーの後に対症療法をすると良いようです。

窓を開けるのも雨の日が良いと言われています。また、布団、カーテン、縫いぐるみ、絨緞などに花粉が吸着されやすいので、できるだけいつも洗濯をして清潔に保つようにしてください。

洗濯する人
薬

対策3

季節前に治療を始める

季節前にできる治療は抗アレルギー剤を2から4週間服用する方法と鼻粘膜を炭酸ガスレーザーで灼く方法があります。対症療法は、免疫能を保存しつつ、花粉に対する症状を抑さえることにありますから、患者さんにあった薬を選択し、できるだけ少ない量で最大の効果をもたらすようにしています。

レーザー治療について

鼻アレルギーに対するレーザー治療

レーザー光で鼻の粘膜を薄く飛ばして(蒸散して)アレルギーの反応の場を減らすものです。入院の必要もなく、従来の手術(入院して鼻の粘膜を切除する手術:下甲介粘膜広汎切除術)に比べて手術後の粘膜の回復も良いようです。鼻血を止める時と同じように麻酔のガーゼを鼻に入れるのが耐えられれば、ほとんど疼痛がなく手術が受けられますので、小学校高学年以上ならば手術可能と思われます。時に、鼻つまりばかりでなく他の症状(くしゃみ、鼻水)も良くなることが多いようです。

当院で使用するレーザー機器はエネルギーが水に吸収されるので、粘膜にレーザー光を当てても20ミクロン程度の深さまでしか蒸散しないため、アレルギーの反応の場である粘膜表層と、症状をひき起こす反射経路の求心路である三叉神経の終末を選択的に焼くことになります。

そのため鼻つまりばかりでなく、くしゃみや鼻水の症状も軽くなるのです。また、粘液を作りだす粘液腺を破壊しないので粘膜の潤いが著しく阻害されません。

手術後の粘膜の回復も早く、手術後の後遺症(鼻の乾燥感や違和感)もあまり起こりません。

花粉症を含めた鼻アレルギーの症状で悩んでいる方、ぜひご相談ください。

レーザー治療機器

レーザー治療の特徴

特徴1

出血・疼痛が少ない

鼻の粘膜は三叉神経の支配下でかなり痛みを感じやすいところです。でも粘膜表面を適切に麻酔することによって、ほとんど痛みなく手術ができます。レーザー自体も電気や薬品で灼くよりずーと痛みが少なく出血もほとんどありません。

特徴2

短時間手術

鼻の粘膜の腫脹(はれ)の程度にもよりますが、両則で約10分程度で手術は終わります。

特徴3

外来手術可能

手術後もほとんどトラブルがないので入院の必要がありません。

特徴4

組織侵襲が少ない

粘膜の表層および粘膜固有層の一部(0.2mm程度の深さ)を灼くだけなのでほとんど障害がありません。

特徴5

術後粘膜回復が早い

深く焼けないので粘膜のうるおいが著しく損なわれません。

特徴6

治療費用が少ない

従来の入院して手術するのに比べ20分の1程度の費用ですみ、術後の通院期間も短くてすみます。

特徴7

再手術が可能

粘膜を薄く燒く(蒸散させる)ので何度でも手術ができます。 症状が再発したときにも手術が可能です。

特徴8

小児や妊婦にも可能

薬を飲めない人や長く飲ませたくない人、長く飲みたくない人にも手術ができます。

特徴9

満足する効果が得られる

鼻つまりだけではなく、くしゃみ、鼻水にも効果があることが多く、短期間で効果が現われる人もいます。

嗅覚障害について

「においが感じられない」と困っていませんか?

料理の風味が感じられず、食事が美味しくない

食品が腐ってても気づかない

ガス漏れ、火災など危険を察知することができない

何もないのに突然においを感じる

本来のにおいとは異なるにおいを感じる

嗅覚障害とは、様々な原因でにおいが感じられなくなった状態です。

においがしない、味を感じられないといったお悩みが出てきます。

治療を開始するまでの期間が長ければ長いほど、重症化が進んで治りにくくなってしまいます。においがしなくなったと感じた時には、お早めに当院まで受診ください。

男女の医者のイラスト

嗅覚障害のパターン

その1

呼吸性嗅覚障害

慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などにより鼻が詰まって、うまくにおいが嗅神経まで届かなくなってしまったことにより、においが感じられなくなってしまいます。

マスクと花粉

その2

嗅上皮性嗅覚障害

風邪を引いた後やインフルエンザウイルスなどにより嗅神経が傷ついて正常に働かなくなることでにおいが感じられなくなります。

風邪をひいた女性

その3

中枢神経性嗅覚障害

鼻から入ったにおいは嗅神経を通じて脳に信号が送られることで感じることができるのですが、頭部の外傷や脳腫瘍、加齢などで脳の働きが低下すると、においを感じることができなくなります。

頭を抑える男性
くまいクリニックロゴマーク

〒070-0030 北海道旭川市宮下通9丁目

​TEL:0166-24-8733

©2024 くまいクリニック. All Rights Reserved.

bottom of page